2004/09/28

独立リーグ実現か?

書いたことが故郷で実現しそうだという話(スポーツナビ)。すばらしい。
ところで,前の記事では「村上春樹が小説を書こうと思い立った神宮球場でのデーゲーム」なんて書いたのだが,実はナイトゲームだったのだろうか。仲俣さんがそう書いていた。もともと何で読んだ話なのかも忘れてしまったが,人気の少ない秋の晴天の下のスタンドという光景がすっかり頭に刷り込まれていた。

2004/09/23

塵に訊け!

ずいぶん前に買ってあったジョン・ファンテ『塵に訊け!』(都甲幸治訳,DHC)をやっと読了。イタリア系の若い作家志望者アルトゥーロ・バンディーニがロサンジェルスの底辺で暮らしながら経験をつんでいく物語。アマゾンの読者レビューには「主人公アルトゥーロ・バンディーニは自分を際限なくゴミ溜めの下へ下へと押し込んでいく」とあるが,あまりそういうふうには感じなかった。転落していくわけではない。作家としては成功への階段を昇っていく物語なのだから。

なかなか読む気にならなかったのは,著者を投影した作家志望の若者という主人公の設定のせい。その時点で全然関係ない世界の話になっちゃうから。でもこの本の場合,設定のせいで物語の中に入り込めないということはなかった。むしろ,作家志望の童貞だからこそ,ふつうだったら敵意を持ってしまう相手に対しても優しく接するという展開にリアリティが出ていたように思う。そして,主人公の周りにいる人たちはみんな,ブコウスキーの作中人物と似た臭いを放つのだ。つまり,ゴミ溜めの中にいる人たち。そういう人たちに向ける愛情。ブクが参ってしまったのもよくわかる。そして主人公は聖人なのだが,そこが不満といえば不満。もう少し手を汚してもいいのに,という。

あと印象に残ったのは,地震の場面が出てくるところ。翻訳文学でそういうのを目にしたことはあまりなかった。ほかにどういうのがあるかはてなbk1で質問してみようか。「塵に訊け」だけに。

2004/09/18

ストライキ

とにかく今回のプロ野球のドタバタで経営者の皆様のどうしようもなさにはあきれるばかり。もうペナントレースの決着もつけなくていいし日本シリーズもやらなくていいから,選手会はとことんまでやってほしい。

この件に対するスタンスも一種の試金石になる…というかメディアに関しては要するに産経がダメだというのが改めて明らかになったぐらいでそんなに見てないんだけど,まっとうな視点として軸に据えられるのは,はてなのラジオプロデューサーの見解じゃないかと思う。仲俣暁生さんの「いまプロ野球界でおきているのは、大げさに言えば「近代」対「現代」、モダン対ポストモダンの間の闘争なのである」も興味深い。

ぼく自身ふだんプロ野球は全然見てないのにこの件に関しては妙に惹かれるのは,単に左翼の血が騒ぐというのではなくて,これをきっかけにして新しい批評の形みたいなものが現れてくる希望があるから,のような気がする。渡部直巳が少し前に朝日新聞でやりかけていた批評,後続がもっと出てくると思いきやそれは何と蓮実重彦だったというスポーツ批評のようなものが,今度こそ一つの流れになるという,何の根拠もない予感があるのだ。

野球とか競馬とか,スポーツ新聞の好む素材って料理のしかた次第でもっとおもしろい批評が可能だと思う。高橋源一郎なんかは結局そっち側に取り込まれてしまったような印象があるが。実はすでにネットの世界にはおもしろい潮流が現れていたりするだろうか。

2004/09/14

Yonda?

ちょっと遅いけど先週売りの『週刊東洋経済』(9/11号)の第2特集は商品キャラクターの特集。新潮文庫の Yonda? も取り上げられている。はてなダイアリー生活日報の9月2日の項9月6日の項などでも話題に上っていたが,そのキャラクターを使ったキャンペーンの効果のほどはどうかというと,
98年夏のフェアで「対前年比で15%の販売増となった」

とあるのですごいかと思いきや,
文庫の業界全体の販売部数は97年以降の7年間で約14%減と厳しい状況が続く。新潮文庫は同時期に1割減少しているが、シェアはむしろ拡大。

だと。シェア拡大はいいことに違いないが,ちょっと微妙なところだ。

2004/09/11

判型の問題

「雑誌の判型の歴史」を読んで連想した話。書籍でも最近はA4判やB5判の大型本がいくつか出てきている。たとえば,文藝春秋の『感動する英語!』
日本の出版社が出す単行本はA5判か四六判が主流なので,書店の棚もそれに合わせて作られている。棚に収まらないA4判の本は,売れているときは平台に置けばいいのでさほど問題はないが,売れ行きが落ちてきて棚差しにしたいときに困るから書店は歓迎しない。でも,主に語学学習書の話だが,TOEICなどのテストの用紙にはA4判も使われるので,原寸大つまり大型の判型にしたい場合も多いのだ。洋書ではこの分野の大型本もふつうに存在しているので,洋書用の棚はゆったり作られているだろう。A4判・B5判の書籍がこの先増えてくるとすれば,洋書の棚を和書の語学本が侵食していくことになるかもしれない。

2004/09/09

独立リーグ

だいたい,屋根の下でやるちんけな野球がおもしろいわけがない。しかも下はコンクリートだろ。もともと興味ないけど,村上春樹が作家になろうと思い立った神宮球場のデーゲームの情景を想像すると,野球っていいものかもしれないという気もする。でも今の日本のプロ野球はそういうのんびりした野球らしさが楽しめるところじゃない。

格闘技団体がたくさんできたように,今のプロ野球機構とは別の団体ができてもいいと思う。実業団のチームもどんどん減ってきているけど,職業または半職業として野球をやりたい人はそんなに急に減ったりしないだろう。高校生の野球を見るより,そういう独立リーグみたいなもののほうが,より野球らしさが楽しめるんじゃないだろうか。

あと,どこかが新書でアメリカの独立リーグを紹介するような本を出さないだろうか。ちょっとおもしろそうだと思うんだけど。月刊プレイボーイあたりで連載して。

2004/09/08

The Age of Essay

Paul Graham が,コンピューターとかソフトウェアの話ではなく一般的なエッセイ(小論文というほうが適切か)について書いている(The Age of Essay)。まだ全部読んでないけど,導入部の直後の段落 Mods で「ほんとうのエッセイというのは英文学に関するものだけじゃない」というところに笑った。日本の国語教育は文学偏重でダメだと思っていたけれど,キャッチアップの成功体験を持つところだったらどこでも同じような現象が生まれうるということか。

2004/09/07

Chomsky

「坂上研究日誌」でチョムスキーのウェブログ Turning the Tide があるのを知った。ここは言論活動の場として使っていくのだろう。サイドバーで示されているカテゴリーは,国際関係とかアメリカの社会といった分野が中心で,言語学者としての顔は見せていない。

Movable Type を使っている。ライセンスの表示は見つけられなかった。

チョムスキーの社会評論活動については,自分がインターネットの世界に入り込みだした頃に初めて知った。そして彼の伝記がウェブ上で全文公開されていることを知って興奮したりしたものだったが,今ではそれも遠い昔のことのようだ。

2004/09/06

せこいやつら

朝日新聞夕刊に,TOEIC の注意書きに「くしゃみや咳などはできるだけお控えください」なんて文言が登場したという記事が載っていた。くしゃみや咳ぐらいで左右される程度の聴解力しかないなら,実際のコミュニケーションではそんなに使い物にならないだろうけど,もちろん問題なのは実際のコミュニケーション能力ではなく,TOEIC のスコアそのものだけなのだ。嘆かわしい。

2004/09/05

地震

午後7時過ぎに割と大きな揺れの地震があった。奈良県と和歌山県で震度5弱。ついさっき(午後11時55分ごろ)また同じ地域で地震。和歌山県でやはり震度5弱,三重県でも5弱。
7時ごろのはこの近辺では震度2ぐらい,今回もニュース速報で震度3の地域の中には入っていなかったようなので同じくらいだと思うけど,3ぐらいに感じた。いよいよ東南海地震がくるのか?

[追記]今見たら,こちらでは震度3だった。

2004/09/02

recommuni

話題沸騰,ソーシャルネットワーク型音楽配信サービスの recommuni には期待している。しかも mixi で高橋健太郎さんのマイミクシィにしていただいているおかげで会員になるのも簡単だ!うれしー
ちなみに,この名称は発音しにくいとか言う人がいるけど,おれは左翼なので別に気にならない。というかうれしくてニヤニヤしてしまう(真に受けないでほしい)。

懸念する点としては,やっぱり配信する権利をすんなり取れるかどうかということ。それに関係者が国内にいる場合はともかく,海外のアーティストとか権利者に対する交渉は相当大変だろう。この手数料では海外まではカバーできないかもしれないな。グレイトフル・デッドの流れを汲むやり方をとってる人たち(ジャムバンド系とか)を例外として。

このサービスが始まったらアップロード・ダウンロードしてみたいのは,アルバム未収録のバージョンとかリミックスだな。たとえば,

といったところ。上のはCDで持ってるけど,下はアナログでしか持ってない。CD化されたかどうかもわからない。

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