2004/07/30
なんだこいつ
珍しくふだん交流のないサイトから言及されてると思ったら,こんな記事。
関係ない世界だと思うんなら黙ってろよ。すげーむかつく。いや前から嫌いだったのだが。言いっぱなしで提案も何もないことが多いし。立ち読みで書評書けるぐらいだから本屋道にも通じてるのか。でも「本はみているけど本屋は見てないんだ」なんて書いてある。ちなみにおれは本屋にはふだん客として行く身なんで本屋道とやらは知らない。ほんやら洞にはよく行っていたけど。小平市民だったとき。
いかんせん用のない階には足を踏み入れないわけでという時点で本屋道失格じゃないかと思わないでもない.1階から最上階まで行ってまた戻ってきて,地階や別館まで行くのがデフォでしょう,やはり.
きっと誰かに仕掛けとか演出とかセレクトとかしてもらわないと本を買えない人たちのための本屋なのだろう.だとしたらやはり僕には縁はないや.
(Moleskin Diary)
関係ない世界だと思うんなら黙ってろよ。すげーむかつく。いや前から嫌いだったのだが。言いっぱなしで提案も何もないことが多いし。立ち読みで書評書けるぐらいだから本屋道にも通じてるのか。でも「本はみているけど本屋は見てないんだ」なんて書いてある。ちなみにおれは本屋にはふだん客として行く身なんで本屋道とやらは知らない。ほんやら洞にはよく行っていたけど。小平市民だったとき。
2004/07/29
海のはてまで連れてって
これからジュヴナイルものをいろいろ読んでいこうと思って,訳者(金原瑞人氏)で選んでアレックス・シアラー『海のはてまで連れてって』(ダイヤモンド社)を購入。シアラー・金原コンビは最近『チョコレート・アンダーグラウンド』が人気を博しているようだ。
すぐ読めていいよ。
ふたごの男の子が,豪華客船でスチュワードをしているお父さんを追いかけて,密航。そして繰り広げられるわくわくどきどきの冒険。予定調和だけど爽快。ふたごにしたのがミソだね。語り手「ぼく」は,5分だけ先に生まれた「兄」。彼が「弟」クライヴと助け合いながら危機を乗り切っていくのだが,ふだんはクライヴのことをバカにしたりしているくせに,危地にあってクライヴが意外な知恵を発揮したりして,それを素直にというかしぶしぶというか評価する言葉が出てくるところがいかにも子供らしくて,ほほえましい。そこにリアリティがある。
造本にも特色がある。再生紙100%使用,インキから接着剤,表面加工まで安全な材料を厳選して使用しているんだって。それはたいへん結構なことだけど,一つ欠点がある(単なる誤植だけど)。付録の豪華客船図解みたいな紙に「クルーズへ行こう!」とあって Take Us to the Cruse! と書いてあるけど,それ Cruise じゃん。
すぐ読めていいよ。
ふたごの男の子が,豪華客船でスチュワードをしているお父さんを追いかけて,密航。そして繰り広げられるわくわくどきどきの冒険。予定調和だけど爽快。ふたごにしたのがミソだね。語り手「ぼく」は,5分だけ先に生まれた「兄」。彼が「弟」クライヴと助け合いながら危機を乗り切っていくのだが,ふだんはクライヴのことをバカにしたりしているくせに,危地にあってクライヴが意外な知恵を発揮したりして,それを素直にというかしぶしぶというか評価する言葉が出てくるところがいかにも子供らしくて,ほほえましい。そこにリアリティがある。
造本にも特色がある。再生紙100%使用,インキから接着剤,表面加工まで安全な材料を厳選して使用しているんだって。それはたいへん結構なことだけど,一つ欠点がある(単なる誤植だけど)。付録の豪華客船図解みたいな紙に「クルーズへ行こう!」とあって Take Us to the Cruse! と書いてあるけど,それ Cruise じゃん。
2004/07/27
昔の知り合い
前に Orkut で見かけたけど先方がもう飽きちゃってたのか,無視されたなあ。
田中邦和。
サックスはもちろんだけど絵も文章もうまかった。
おれが今の勤務先に転職したばかりの頃,本業とは関係ないAERAの記事に出ていた。
センベロというバンドをやっているそうだ。現代パフォーミングアーツ入門にも記事がある。
Sembellogy というアルバムがCCCDなんだけど買ってみようかな。
邦和くんがお薦めしているというサイゲンジも。
[追記]その後,邦和くんとは mixi で再会し,無事友人に認定してもらいました。でもセンベロの2枚目まだ買ってない(2004年11月下旬に発売になった)。
田中邦和。
サックスはもちろんだけど絵も文章もうまかった。
おれが今の勤務先に転職したばかりの頃,本業とは関係ないAERAの記事に出ていた。
センベロというバンドをやっているそうだ。現代パフォーミングアーツ入門にも記事がある。
Sembellogy というアルバムがCCCDなんだけど買ってみようかな。
邦和くんがお薦めしているというサイゲンジも。
[追記]その後,邦和くんとは mixi で再会し,無事友人に認定してもらいました。でもセンベロの2枚目まだ買ってない(2004年11月下旬に発売になった)。
らも
ああ,中島らも死んじゃったのか。
多くの人は彼に対して,もっとずるずる生きて老残をさらすような人生を予想していたと思う。頭はいいけど根性のないボンボンのある種の典型として。
かねてつの広告と朝日新聞の人生相談以外では,『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』しか読んだことがない(当時PHPからB6判ぐらいの小型の単行本として出ていた。今は集英社文庫に入っている)。青春時代を振り返った自伝で,らもさんの寄る辺なさがひしひしと感じられて,ちょうど就職先がなくて悶々としていた自分と重ね合わせて涙したものだった。
フォーク集会か何かを見に行って,当時「サトリ」とかいう片腹痛いジャポニスムをやっていたフラワートラベリンバンドが出ていたのをやじっていたら,内田裕也が「何言ってんだよコラ」と棒を持って追いかけてきて逃げたというエピソードがなぜか心に残っている。
多くの人は彼に対して,もっとずるずる生きて老残をさらすような人生を予想していたと思う。頭はいいけど根性のないボンボンのある種の典型として。
かねてつの広告と朝日新聞の人生相談以外では,『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』しか読んだことがない(当時PHPからB6判ぐらいの小型の単行本として出ていた。今は集英社文庫に入っている)。青春時代を振り返った自伝で,らもさんの寄る辺なさがひしひしと感じられて,ちょうど就職先がなくて悶々としていた自分と重ね合わせて涙したものだった。
フォーク集会か何かを見に行って,当時「サトリ」とかいう片腹痛いジャポニスムをやっていたフラワートラベリンバンドが出ていたのをやじっていたら,内田裕也が「何言ってんだよコラ」と棒を持って追いかけてきて逃げたというエピソードがなぜか心に残っている。
2004/07/26
間抜け
前2つの記事は,月曜社のブログとかインサイターでもっと鋭い記述があるにもかかわらず,それより後にこんなものを書いていてとても間抜けだけど,一応残しておくことにする。
[追記]ブログを移転するにあたっても,この記事も含めて残すことにした。URL が変わってしまうことすら申し訳ないのに,いったん公開したものを削除するなんて,いかに恥ずかしいものでもとんでもない,という気分。少なくとも今の時点では。
[追記]ブログを移転するにあたっても,この記事も含めて残すことにした。URL が変わってしまうことすら申し訳ないのに,いったん公開したものを削除するなんて,いかに恥ずかしいものでもとんでもない,という気分。少なくとも今の時点では。
理想の書店
青山ブックセンターについての前回のエントリで書き忘れていたが,あそこのよさ(といっても知っているのは六本木店と本店と新宿の2店だけ)は,基本的にワンフロアで完結しているところ。六本木店は厳密に言えば違うが,すべての本の会計が1箇所で済むという点ではワンフロアだと言ってよい。余計なものまで買わせる仕掛けとして,レジを通るのが1回だけでよいというのはけっこう重要だと思う。だから八重洲ブックセンターも三省堂書店もあまり好きじゃない。ジュンク堂が池袋にできたとき,すでに東京に住んでいなかったが,あまりうらやましいとも思わなかったのは,売り場が複数階にまたがると聞いたから。ただそのへんは経営サイドもよくわかっていて,会計は1回で済むようにしている。とはいっても,いかんせん用のない階には足を踏み入れないわけで,辞書とコンピューター書を買いに行って売り場を移動中にノンフィクションコーナーでダン・ギルモアの新刊が目に付いて衝動買い,といったことが起こりにくいから,ワンフロアのほうがずっといい。
そういう意味では,アマゾンがCDも洋書も古本も扱っているのは,自分にとっての理想のワンフロア書店に近いとも言える(bk1はその点でも一歩劣る)が,一度に入ってくる情報量がリアル書店に比べると著しく少ない上に,図書館的な分類を採用しているからその利点が生かされてない。「リストマニア」のリスト(?)は,リアル書店の棚に近い文脈を作る装置として働かせたいようだけど,あまり参考になったことがない。関連がなさそうで実はある,というのが理想なんだけど,どうしてもストレートに関連のあるものが主体になってしまうんだよね。
そういう意味では,アマゾンがCDも洋書も古本も扱っているのは,自分にとっての理想のワンフロア書店に近いとも言える(bk1はその点でも一歩劣る)が,一度に入ってくる情報量がリアル書店に比べると著しく少ない上に,図書館的な分類を採用しているからその利点が生かされてない。「リストマニア」のリスト(?)は,リアル書店の棚に近い文脈を作る装置として働かせたいようだけど,あまり参考になったことがない。関連がなさそうで実はある,というのが理想なんだけど,どうしてもストレートに関連のあるものが主体になってしまうんだよね。
2004/07/25
青山ブックセンター
青山ブックセンターの衝撃の閉鎖から1週間とちょっと経って,その後の展開や反応がいろいろ出てきたけれど,自分の感想に近いものがあまり出てない。
柳下毅一郎氏が「初版3000部のサブカル本を売ってくれる本屋なんてあそこくらいだった」と某所で書いていたが,その機能を受け継ぐ書店がどこであるにせよ出てこないと,「日本の文化の死を意味」するとまでは言わないまでも,日本の文化のある一部分は確実に死ぬ。
というわけで,なぜ倒産したか,同じ商売がやっていけるのかどうか,ちゃんと検証しなきゃいけないと思う。
「親会社云々は本質的じゃない」(森山和道氏7月18日)とか,「いわゆる『80年代的な都心型の個性派書店』の時代の終わりがやってきつつあることは、ここ数年の出版業界の激変からもあきらかだった」(仲俣暁生氏)といった物言いは,鵜呑みにしない方がいい。書店自体が黒字だったとしたら,話の前提が大きく崩れてしまう人もいるだろう。森山さんや仲俣さんのしている話は,射程が長すぎるような気がする。
閉鎖に至る経緯はそんなに報道されているわけではないが,知ったかぶり週報経由で知った日刊リウイチ(旧称:裏日本工業新聞)の7月16日の項なんかに示唆的な記述がある。はてなの日記で推測したように,親会社の資金繰りがうまくいかなくなって,危機感を覚えた取引先(取次の栗田出版販売)が破産を申し立てて債権回収に走ったのだろう。本屋としてのビジネスが立ち行かなくなったわけではないというのは,栗原さん経由で知った毎日新聞の記事でも明らかである。「業績悪化」というのは裏を取ってない,思い込みによる報道じゃないか?悪化は事実だろうけど,すぐに倒産に結びつくものばかりじゃないだろう。店舗の撤退なんて,よくあることとはいえないまでも積極的なリストラ策として評価される可能性も高いものだろうし,オンライン書店の撤退も,すべてを自前でやるのは経費がかかりすぎるから専門業者の楽天に一部の機能(まあ本質的な機能ではあるが)を任せたというだけのことだ。
やっぱり,親会社と栗田の財務状態が書店にどう影響したかということはしっかり調べなきゃいけないと思う。むしろ,取次がやばかったという話になるんじゃないかと思うんだが…
小売業者としてのABC自体は,前からよく言っているようにセレクトショップであって,ロシアのロモというカメラをちょっとしたブームにしたり,ヴィレッジ・ヴァンガード的な展開もしていた。本という商材を多角的に捉えていた書店だったと思う。洋書がアマゾンにより壊滅したとしても,書店が扱えるものはほかにもいろいろあるはず。CDとか雑貨とか,へたしたら古本とか。環境の変化に対応するために,いろいろな規制とか商習慣を変えていくパワーがある業者が継いでほしい。リアル書店の必要性はなくならないし,ABCのニッチを受け継ぐものは必要はなずである。本屋がない土地に住んでいるから,本屋の機能はそんな簡単になくなっては困ると切実に思う。つーか,出てこないと恥じゃない? 都市として。
(なんか尻切れトンボだけどこのへんが限界かな)
柳下毅一郎氏が「初版3000部のサブカル本を売ってくれる本屋なんてあそこくらいだった」と某所で書いていたが,その機能を受け継ぐ書店がどこであるにせよ出てこないと,「日本の文化の死を意味」するとまでは言わないまでも,日本の文化のある一部分は確実に死ぬ。
というわけで,なぜ倒産したか,同じ商売がやっていけるのかどうか,ちゃんと検証しなきゃいけないと思う。
「親会社云々は本質的じゃない」(森山和道氏7月18日)とか,「いわゆる『80年代的な都心型の個性派書店』の時代の終わりがやってきつつあることは、ここ数年の出版業界の激変からもあきらかだった」(仲俣暁生氏)といった物言いは,鵜呑みにしない方がいい。書店自体が黒字だったとしたら,話の前提が大きく崩れてしまう人もいるだろう。森山さんや仲俣さんのしている話は,射程が長すぎるような気がする。
閉鎖に至る経緯はそんなに報道されているわけではないが,知ったかぶり週報経由で知った日刊リウイチ(旧称:裏日本工業新聞)の7月16日の項なんかに示唆的な記述がある。はてなの日記で推測したように,親会社の資金繰りがうまくいかなくなって,危機感を覚えた取引先(取次の栗田出版販売)が破産を申し立てて債権回収に走ったのだろう。本屋としてのビジネスが立ち行かなくなったわけではないというのは,栗原さん経由で知った毎日新聞の記事でも明らかである。「業績悪化」というのは裏を取ってない,思い込みによる報道じゃないか?悪化は事実だろうけど,すぐに倒産に結びつくものばかりじゃないだろう。店舗の撤退なんて,よくあることとはいえないまでも積極的なリストラ策として評価される可能性も高いものだろうし,オンライン書店の撤退も,すべてを自前でやるのは経費がかかりすぎるから専門業者の楽天に一部の機能(まあ本質的な機能ではあるが)を任せたというだけのことだ。
やっぱり,親会社と栗田の財務状態が書店にどう影響したかということはしっかり調べなきゃいけないと思う。むしろ,取次がやばかったという話になるんじゃないかと思うんだが…
小売業者としてのABC自体は,前からよく言っているようにセレクトショップであって,ロシアのロモというカメラをちょっとしたブームにしたり,ヴィレッジ・ヴァンガード的な展開もしていた。本という商材を多角的に捉えていた書店だったと思う。洋書がアマゾンにより壊滅したとしても,書店が扱えるものはほかにもいろいろあるはず。CDとか雑貨とか,へたしたら古本とか。環境の変化に対応するために,いろいろな規制とか商習慣を変えていくパワーがある業者が継いでほしい。リアル書店の必要性はなくならないし,ABCのニッチを受け継ぐものは必要はなずである。本屋がない土地に住んでいるから,本屋の機能はそんな簡単になくなっては困ると切実に思う。つーか,出てこないと恥じゃない? 都市として。
(なんか尻切れトンボだけどこのへんが限界かな)
官僚にけんか売ってみる
大相撲中継が毎日きちんと18時に終わることを他山の石とすべきかと
bawaad 氏の7月20日の記述
他山の石ってーのは,本来「よその山から出た質の悪い石でも、自分の玉を磨くのに役立てることができる。転じて、他人の誤った言行でも、自分の修養の助けとなるということ」なんだよね。だからこの場合「大相撲の興行みたいに,集める人数はじり貧のくせしてテレビ中継の便宜はきっちり図るような愚行をしているところでも何らかの参考にはなる」みたいな意味になる。官僚の言語感覚がその程度だから法律の言語もああいう惨状なんだろうね。いや,もともとそういう意図なのか。
まあ,年金法のチョンボについて,あまりがたがた言っても利益は少ないというのはその通りかもしれないけど,そういう注目度の高い法案でその程度のチェックしかできないっつーのは組織のあり方もその活動の仕方もおかしいよね,というのが民間の素直な感想だろう。もっと大事じゃない法案なんかそれを下回る検討しかしてないで法律になっちゃってるんだろうなー,という。それは著作権法を見てもわかる通り。
というわけで,「法案をXMLドキュメント化すればいろいろと工夫の余地が生まれるのではと思えてきました」というのは眉につばをつけて見守りたい。
2004/07/24
花田裕之新譜
7月23日付けの朝日新聞夕刊で新譜評に花田裕之のニューアルバムが紹介されていた。井上富雄,椎野恭一を従えた花田裕之バンドでの作品。評者は萩原健太。なお,紙面では,下の引用した箇所の中で NOWADAYS というタイトルのところは表中の番号8で置き換えられていた。
インタビュー。実に花田らしいフレーズ満載で,音を聞くのが楽しみだ。想像つくけどね。でもインタビュアーたちは,井上富雄がジプシーズをやめたことも知らなかったなんてもぐりじゃないか。
それにしても,花田みたいに大手レコード会社との契約はないが安定したファン層があってライヴもしこしこやっているベテラン音楽家は,さっさと自分で音源を配信するような方向に行ってほしい。下北沢で平日にライヴやってくれてもなかなか行けないけど,mp3 で提供してくれたら絶対買うのに。
ルースターズの再結成も注目される花田裕之の NOWADAYS もルーツロック的なバンドサウンドを強調した仕上がり。3作とも(引用者註:ほかの2作はホッピー神山らのサイエンス・ミニストリーと佐野元春)積み重ねたキャリアがあればこその手応えを感じさせる。やっぱりメジャーからではないらしい。Pictus/sway というレーベル?
インタビュー。実に花田らしいフレーズ満載で,音を聞くのが楽しみだ。想像つくけどね。でもインタビュアーたちは,井上富雄がジプシーズをやめたことも知らなかったなんてもぐりじゃないか。
──1人でやるほうが楽しかったんですか?
いや、楽しくなかったよ。
──じゃあ、苦しかった?
苦しくもないけど、まあ、淡々とやってたかな。
それにしても,花田みたいに大手レコード会社との契約はないが安定したファン層があってライヴもしこしこやっているベテラン音楽家は,さっさと自分で音源を配信するような方向に行ってほしい。下北沢で平日にライヴやってくれてもなかなか行けないけど,mp3 で提供してくれたら絶対買うのに。
2004/07/21
田中宇の失楽園
田中宇とそのメールマガジンの存在を知ったのは,村上龍のメールマガジン JMM を通じてだったのか,たまたま同時期にその2つの購読を始めたのか,もはや覚えていないけれども,既存のメディアでは知ることのできない新鮮な情報を毎回楽しみにしていた。一般的に有名になったのが911からアフガン戦争に至る流れに対する解説だったのかどうかもよく知らない。田中氏がおかしくなっていったのは,イラクでの戦争がいつ始まるか,といった時期の報道あたりからだったように記憶している。
おれ自身,陰謀論はわりと好きで,「青山ブックセンターがつぶれたのも,アメリカとの関係悪化を恐れたイラン穏健派が画策した結果だ」という記述をどこかで見たとしたら,本当にそんなことがあるかもしれないな,と考えてしまう。だから田中氏のニュース解説も楽しめた。一般の人でも入手可能な情報源をもとにしながらも,インプットする情報量の多さを最大の武器にして文脈と裏を読んで,一般の人がふつうに見ているのとはまったく違った世界の姿を提示するというタイプの読み物は,存在価値があると思っていた。そういう見方もあるのか,という驚きを与えられて,ものを考えるきっかけにはなる。そして,彼のやってきたことというのは,形は最初メールマガジンだったけれども,ブログの一類型だったと言ってよい。それで金を稼ぐかどうかは別として,論評型のブログの手本になりうる存在だったと思う。
田中氏がおかしくなったのは,山形浩生氏(日本語訳)によると,もともと自分自身の視点を持たない田中氏が独自性を出そうとして特殊な情報源を探すようになった結果,陰謀論に目が行き,それに毒されていったという解釈が妥当のようだ。それはそうなのかもしれない。しかし,田中氏がかつて表明していた方法論に沿えば,別に特殊な情報源に頼る必要はなかったはずだ。彼が原点に戻るのは難しいかもしれないが,彼の方法論を受け継ぐ人は出てきてもいいと思う。
それが極東ブログだったりしたらいやかも。あれはあれで筆を惜しんでるところが読み物としての欠陥。確信犯だけどね。
[追記]これに関しては,yomoyomo さんから「当方の感覚に近かったので」とのことでリンクしていただいた。
なお,タイトルを「失楽園」としたのは Paradise Lost という言葉の直訳のつもりだった。決して渡辺淳一のアレのことを指しているわけではないというのは,まあ読めばわかるはずだけど。
おれ自身,陰謀論はわりと好きで,「青山ブックセンターがつぶれたのも,アメリカとの関係悪化を恐れたイラン穏健派が画策した結果だ」という記述をどこかで見たとしたら,本当にそんなことがあるかもしれないな,と考えてしまう。だから田中氏のニュース解説も楽しめた。一般の人でも入手可能な情報源をもとにしながらも,インプットする情報量の多さを最大の武器にして文脈と裏を読んで,一般の人がふつうに見ているのとはまったく違った世界の姿を提示するというタイプの読み物は,存在価値があると思っていた。そういう見方もあるのか,という驚きを与えられて,ものを考えるきっかけにはなる。そして,彼のやってきたことというのは,形は最初メールマガジンだったけれども,ブログの一類型だったと言ってよい。それで金を稼ぐかどうかは別として,論評型のブログの手本になりうる存在だったと思う。
田中氏がおかしくなったのは,山形浩生氏(日本語訳)によると,もともと自分自身の視点を持たない田中氏が独自性を出そうとして特殊な情報源を探すようになった結果,陰謀論に目が行き,それに毒されていったという解釈が妥当のようだ。それはそうなのかもしれない。しかし,田中氏がかつて表明していた方法論に沿えば,別に特殊な情報源に頼る必要はなかったはずだ。彼が原点に戻るのは難しいかもしれないが,彼の方法論を受け継ぐ人は出てきてもいいと思う。
それが極東ブログだったりしたらいやかも。あれはあれで筆を惜しんでるところが読み物としての欠陥。確信犯だけどね。
[追記]これに関しては,yomoyomo さんから「当方の感覚に近かったので」とのことでリンクしていただいた。
なお,タイトルを「失楽園」としたのは Paradise Lost という言葉の直訳のつもりだった。決して渡辺淳一のアレのことを指しているわけではないというのは,まあ読めばわかるはずだけど。
2004/07/19
Curtis Mayfield
カーティス・メイフィールド(事故にあう前年のライヴDVD)の作品はなぜかすぐ廃盤になってしまう。There's No Place Like America Today なんて,911以来よく聞かれるフレーズなのに,そのネタである彼のアルバムは長く入手不可能。池袋のレンタルCD屋で借りてカセットに録音しておいたが,行方不明になってしまい,今では聴くことができない。おれが持っているCDは,なぜかポルトガルで発行された Roots と Back to the World だったりする。権利関係が複雑なのだろうか。
と思ったら日本盤はあっさり「24時間以内に発送」じゃないか。『スーパーフライ』の25周年記念盤なんてのもある。いやー素晴らしい,ビクター。
と思ったら日本盤はあっさり「24時間以内に発送」じゃないか。『スーパーフライ』の25周年記念盤なんてのもある。いやー素晴らしい,ビクター。
2004/07/17
トロンボーン
音楽評論家/プロデューサーの高橋健太郎さんの文章は10年前ぐらいによく読んでいて,著書の『音楽の未来によみがえるもの』も大事に取ってあるのだが,評論活動からは一時期遠ざかっていたことを知ったのは最近のこと。一般公開していない某所の日記でディスクレビューをやっていて,無料でしかも公開先を限定しているのがもったいないぐらい力のこもったもので,それを目にする特権を得たことに舞い上がっているおれは逝ってよしですか(このフレーズも古いね)。
そこで紹介されていたディスクのうち興味を持ったのが Pick Up Sticks というアルバム。Working Week などにもかかわった女性トロンボーン奏者が参加しているらしい。大学時代の後輩でワダくんというお洒落な青年が,バリトンサックス担当だったのに「トロンボーンかっこいいですよ」といって急に始めたことがあって,そういえばそうだよな,と納得したことがあった。今年は暑くなりそうだし,トロンボーンをフィーチャーしたスカとかカリプソとか聴いてみようかな。
そこで紹介されていたディスクのうち興味を持ったのが Pick Up Sticks というアルバム。Working Week などにもかかわった女性トロンボーン奏者が参加しているらしい。大学時代の後輩でワダくんというお洒落な青年が,バリトンサックス担当だったのに「トロンボーンかっこいいですよ」といって急に始めたことがあって,そういえばそうだよな,と納得したことがあった。今年は暑くなりそうだし,トロンボーンをフィーチャーしたスカとかカリプソとか聴いてみようかな。
2004/07/16
はてなキーワード修正
前に岩田さんがはてなのキーワードが間違っているという指摘をしたことがあって,それを受けてちょこっと修正したことがあった。その間違いというのは,デビッド・ボウイの “Low” をイーノがプロデュースしたことになっていたという点。
今日またイーノがらみでキーワードの間違いを発見。登録されたばかりなのでしょうがないと思うけど,The Orb の項で「ブライアン・イーノのレーベルE&G」となっていた。E&G だとトイレタリーの会社みたいだけど違う。それに,この書き方だとイーノがオーナーのようだけど,たぶんそうじゃない。
でもこういうのは直すべきなのかなあ。知らない人が頼りにしてしまったら困るかな,と余計な心配をする一方,だれもはてなキーワードの解説なんかあてにしてないよ,とも思う。日本語版 Wikipedia を充実させる方が先決ではあるだろう。
今日またイーノがらみでキーワードの間違いを発見。登録されたばかりなのでしょうがないと思うけど,The Orb の項で「ブライアン・イーノのレーベルE&G」となっていた。E&G だとトイレタリーの会社みたいだけど違う。それに,この書き方だとイーノがオーナーのようだけど,たぶんそうじゃない。
でもこういうのは直すべきなのかなあ。知らない人が頼りにしてしまったら困るかな,と余計な心配をする一方,だれもはてなキーワードの解説なんかあてにしてないよ,とも思う。日本語版 Wikipedia を充実させる方が先決ではあるだろう。
2004/07/07
社会の流動性などに関する議論
霞ヶ関官僚日記の7月1日のコメント欄に,時事的にちょっとおもしろい発言があった。flapjackのbookmarks の6月27日から7月2日あたりまでの記事とコメントについて,官僚と外部の流動性についてどう思うかというもの。今のところ kanryo 氏からの回答はないが,いずれ本格的な論考が期待できるものと思う。
確かにアメリカでは日本より流動性が高い。歴史的には,政権の交代ごとに官僚がごっそり入れ替わる「猟官制」が成立していたのを,その弊害を正すために「資格任用制」を採用して下級の職業公務員は固定化する方向で進んできた。
というわけで,高官レベルでは民間や学者出身の人は今でも多い。最近ソフトパワー論で有名な,第1期クリントン政権で国防次官補だったジョセフ・ナイもカーター政権に参加する前はアカデミズムの中で育った人間だ。日本でも閣僚レベルではそれなりに交流が出てきているが,仮に今後政権交代が現実のものになるとすれば,もう少し下のレベルでも制度を整備しなきゃいけないのかな。
身近にいた元官僚の人が,常勤の国家公務員には雇用保険がないんだよ,辞めないことを前提としてるからね,なんて言っててへぇと思ったものだったが,調べると失業手当に相当するものはもらえるんじゃん。保険料に相当するものは本人と雇用主(国か)の折半で負担してたりするのか?
流動性といえば,その前に労働市場に入る(?)ことが必要なわけだが,yuco さんのここ数日の記事でレビューされている一連の本とかで若年層が割を食っていることが常識になってきたと思うんだけど,それと真っ向から対立する報告が出ているらしい。「就職を拒否しているものが25%」というのがよくわからないのだが,就職部に登録しないで就職活動することは現状ではありえない話なのか。逆に,法政大の場合,就職部に登録さえすれば一応は就職できるのか。今ひとつ釈然としない。
確かにアメリカでは日本より流動性が高い。歴史的には,政権の交代ごとに官僚がごっそり入れ替わる「猟官制」が成立していたのを,その弊害を正すために「資格任用制」を採用して下級の職業公務員は固定化する方向で進んできた。
大統領の政治任用者が企画立案等の行政の中枢を占める仕組みは現在まで継続しており、局長以上の幹部を中心に行政府内に約3,000人が政治任用されている。一方、成績主義原則と身分保障が適用される職業公務員も本省局長に次ぐ官職まで昇進が可能とされ
(人事院平成11年度年次報告書より)
というわけで,高官レベルでは民間や学者出身の人は今でも多い。最近ソフトパワー論で有名な,第1期クリントン政権で国防次官補だったジョセフ・ナイもカーター政権に参加する前はアカデミズムの中で育った人間だ。日本でも閣僚レベルではそれなりに交流が出てきているが,仮に今後政権交代が現実のものになるとすれば,もう少し下のレベルでも制度を整備しなきゃいけないのかな。
身近にいた元官僚の人が,常勤の国家公務員には雇用保険がないんだよ,辞めないことを前提としてるからね,なんて言っててへぇと思ったものだったが,調べると失業手当に相当するものはもらえるんじゃん。保険料に相当するものは本人と雇用主(国か)の折半で負担してたりするのか?
流動性といえば,その前に労働市場に入る(?)ことが必要なわけだが,yuco さんのここ数日の記事でレビューされている一連の本とかで若年層が割を食っていることが常識になってきたと思うんだけど,それと真っ向から対立する報告が出ているらしい。「就職を拒否しているものが25%」というのがよくわからないのだが,就職部に登録しないで就職活動することは現状ではありえない話なのか。逆に,法政大の場合,就職部に登録さえすれば一応は就職できるのか。今ひとつ釈然としない。
2004/07/05
GOSH
先日のはてなダイアリーでのエントリ id:zokkon:20040702#p2 はコメントが異常な盛り上がりを見せているので茶々入れにくくなってしまったけど,Gosh は Ponta Box の最新アルバムのタイトルでもある。ヴォーカル吉田美奈子でジャズの古いの(黒人霊歌とか)から新しいのまで新スタンダードみたいな選曲なんだけど,正直言って日本人ヴォーカリストの限界を感じましたよ。あの吉田美奈子でもこの程度か,と。喉から声を出している感じがするんだよね。英語圏の女性歌手は,人種に関係なく声が腹から出ている。言語的な特徴と,ポップミュージックの短い伝統の違いが現れているように思う。
逆に日本の歌手に近い発声をする人たちというと,フランスの女性シンガーが思い浮かぶ。フランス語の発声方法が日本語の発声方法に近いかというと,日本語と英語よりは日本語とフランス語の方が近いといった程度だと思うけど,日本のアイドル歌謡の源流はセルジュ・ゲンスブールが手がけたフランス・ギャルなどにあるわけで,むしろ言語的な特質よりは伝統に負うところが大きいのだろう。
[追記]この記事にはトラックバックをいただいている。
+ヘンかわおいしいお役立ち+◎ARTLABOVAのおすすめ ( http://plaza.rakuten.co.jp/artlabovagoods/diary/200407140000/ )
ゲンスブールが死んだのは,1991年の湾岸戦争が終わった直後で,ぼくもちょうどその頃にパリに行って彼のビデオをテレビで見た記憶がある。
逆に日本の歌手に近い発声をする人たちというと,フランスの女性シンガーが思い浮かぶ。フランス語の発声方法が日本語の発声方法に近いかというと,日本語と英語よりは日本語とフランス語の方が近いといった程度だと思うけど,日本のアイドル歌謡の源流はセルジュ・ゲンスブールが手がけたフランス・ギャルなどにあるわけで,むしろ言語的な特質よりは伝統に負うところが大きいのだろう。
[追記]この記事にはトラックバックをいただいている。
+ヘンかわおいしいお役立ち+◎ARTLABOVAのおすすめ ( http://plaza.rakuten.co.jp/artlabovagoods/diary/200407140000/ )
セルジュ・ゲンズブール*パリ祭
3チャンネルをつけたら、なぜか、「ラ・マルセイエーズ」がかかった。そうか、きょうは、パリ祭か?ヅは、何度かパリに滞在し、パリ祭の時にもパリに何度かいたことがあったが、実…
ゲンスブールが死んだのは,1991年の湾岸戦争が終わった直後で,ぼくもちょうどその頃にパリに行って彼のビデオをテレビで見た記憶がある。
2004/07/02
Sananda Maitreya
Buzzin’ Fly Volume One – compiled and mixed by Ben Watt を聴いていると,覚えのある歌声に遭遇した。クレジットを見ると Ben Watt feat. Sananda Maitreya とある。テレンス・トレント・ダービーじゃん,と思って調べたらやっぱりそうだった。
ウェブ上では日本語の情報が目立つ。the が付いて表記されているのはなぜだ?
デビューアルバムがすごくかっこよくて,とくに最後の曲 Who’s Lovin’ You にはしびれた。たしかカバーだと思ったけど,Covers Project にはそうは書いていない。
2枚目の “Neither Fish Nor Flesh” は,彼がドラッグ(コカイン?)をやってそのトリップ状態の中で故マーヴィン・ゲイの声を聴いて(憑依されて)作ったというアルバム。ずっと異様なテンションが持続して,制作の背景を知らなくてもちょっとびびってしまうような作品だった。中古屋に売り飛ばしたとき,買い取り価格が一番安かったなー50円ぐらいだっけ。
改めて聴くとやっぱりいい声だ。しびれる。
ウェブ上では日本語の情報が目立つ。the が付いて表記されているのはなぜだ?
デビューアルバムがすごくかっこよくて,とくに最後の曲 Who’s Lovin’ You にはしびれた。たしかカバーだと思ったけど,Covers Project にはそうは書いていない。
2枚目の “Neither Fish Nor Flesh” は,彼がドラッグ(コカイン?)をやってそのトリップ状態の中で故マーヴィン・ゲイの声を聴いて(憑依されて)作ったというアルバム。ずっと異様なテンションが持続して,制作の背景を知らなくてもちょっとびびってしまうような作品だった。中古屋に売り飛ばしたとき,買い取り価格が一番安かったなー50円ぐらいだっけ。
改めて聴くとやっぱりいい声だ。しびれる。
2004/07/01
クルマに売れ!
今週売りの『週刊東洋経済』(2004.7.3)第1特集は車に載せる半導体とかがすごいことになっている;みんな狙ってる,という話。昔の勤務先にちょっと関係あるので,全然知らない話ではなかったわけだが,正直言って車は乗ったり運転したりするのが好きじゃないので,当時は興味なかった。
改めて考えてみるとけっこう車に載せられるものは多いじゃないか。G-BOOK では音楽ダウンロードだってすでに始まっているし。でも曲数は少ない。アーティスト検索で116曲,タイトル検索で93曲しかない(なぜ曲数が食い違うんだ?)。ここで出版社が狙えるのは,オーディオブックというか audible.com 日本語版みたいなやつだろう。今の自分の仕事にひきつけて考えれば,別に日本語版である必要はなくて,英語版を代理店販売する商売をやってもいいわけだ。
それにしてもなぜ日本ではオーディオブックが普及しないんだろう。
改めて考えてみるとけっこう車に載せられるものは多いじゃないか。G-BOOK では音楽ダウンロードだってすでに始まっているし。でも曲数は少ない。アーティスト検索で116曲,タイトル検索で93曲しかない(なぜ曲数が食い違うんだ?)。ここで出版社が狙えるのは,オーディオブックというか audible.com 日本語版みたいなやつだろう。今の自分の仕事にひきつけて考えれば,別に日本語版である必要はなくて,英語版を代理店販売する商売をやってもいいわけだ。
それにしてもなぜ日本ではオーディオブックが普及しないんだろう。